女子バレーボールについて思うこと

女子バレーボールの瑣末的観察ブログ。選手への敬称略で勘弁。

どうして外国人選手って、こんないい表情ができるのでしょう

f:id:estan:20170227204523p:plain2月25日の久光製薬vsJTが終わった後、次の試合の日立と東レの選手が出て来ます。そこでDAZNのカメラがトカルスカとジャクソンのこんな1ショットを捉えていました。「ん?この二人はどこかで接点があるのかな」と思ってwikipediaで両者の所属チーム履歴を見てみたのですが、一緒だったことはないようです。

ということは、同じシーズンに同じ日本でプレイしている「助っ人外国人選手」同士ということで「ま、お互い頑張りましょうや」というだけのことなのかな?

でも思うんですけど、こういうケースで、日本人同士だと「わーい、元気?きゃはは」という感じで軽薄な雰囲気になるのに、なんで外国人同士だとしっかり目を見つめてこういう「いい表情」できるんでしょうかねぇ。なんかこう「世界を股にかけてプレイしている、この競技の頂点に立つもの同士」って感じの大物感が溢れていますよ。

2016/17出身高校別Vリーガーベスト10

ちょっとネタ切れになっていました。

そこで『チームの顔』をめくって、表題のようなことをカウントしてみたのでした。対象としたのはプレミアとチャレンジ1と2の全選手です。大学を卒業してから入ってくる選手もいるけれど、とりあえずは出身高校ということで数えてみました。

では多い順に発表しましょう。

1位=大阪国際滝井(17人)

やはりここでした。大阪国際滝井岡山シーガルズという大票田が効いています。岡山以外では、柏エンクロの黒木、KUROBEの平谷、仙台の中田、群馬銀行の三好と言ったところ。

2位=下北沢成徳古川学園(16人)

成徳は上尾に5人いますが、そのほかは結構チームはばらけています。上尾にはこれから堀江、山口、山崎の3人が入るので来年度はトップになるかも。

古川学園の健闘は意外でした。プレミア8人、チャレンジ8人います。

4位=九州文化学園(15人)

九文も東レに4人いますが、そのほか割とばらけています。

5位=東九州龍谷(14人)

東龍は久光製薬に6人いますが、トヨタ車体からブレス浜松に移籍した熊本以外は、すべてプレミアリーグ所属です。

6位=誠英(12人)

栗原恵がいたときは三田尻学園という名前でしたが、もちろん栗原も含めて総勢12人います。6人プレミアで6人チャレンジという割合。

7位=文京学院大女子、八王子実践(8人)

プレミア所属選手だと文京学院が正、上野、柳田、長内。八王子が狩野舞子、金杉とちょいと八王実践が劣勢ですかね。

9位=就実、共栄学園、岡崎学園(7人)

この中では岡崎学園が意外かもしれません。誰がいるの?と思いますよね。7人全部がチャレンジリーグの選手です。書き出すと柏エンクロの石川と楠木、群馬銀行の臼井、仙台の荻野、大阪の矢口、大野石油の磯部、トヨタ自動車の一森。

明日から出張なので、次の記事は27日(月)になります。

古賀@NECの熱い闘争心が透けて見えた瞬間

f:id:estan:20170222214940p:plain結果はトヨタ車体のストレート勝ちでしたが、とりわけ3セット目は燃えたぎるような熱い勝負になったNECvsトヨタ車体

2年目のシーズンを終えようとしている古賀ですが、なんか最近は2年目の選手とは思えないようなエースの貫禄を感じます。それはそれで素晴らしいことなんですが、身勝手なバレーファンとしては、あの、春高バレーで垣間見えていた闘争心に満ちた表情をまた見てみたいのですよ。

で、この表情です。燃え盛っていますね。メラメラと、闘争心。この闘争心があるからこそ、今このポジションに古賀はいるわけですよねぇ。

小幡を見つめる中村と井上の表情がイイ

f:id:estan:20170220221530p:plainテクニカルタイムアウトの時、JTの選手たちが集まっています。リベロの小幡が身振りを交えて気づいたことを喋っているのでしょう。1年目のルーキーですが、すっかりチームに溶け込んでいます。

その小幡を見つめる中村と井上の表情がいいですねぇ。特に中村。「おー、なんて頼もしいルーキーであることよ」と顔に書いてあるようですよね。

古藤と話し込む長岡にタッチして通過した栄の心情は如何に?

f:id:estan:20170219233105p:plain2月18日。テクニカルタイムアウトの時にコート脇で古藤が熱心に長岡にアドバイスを送っているようです。長岡は久光製薬のエース。正セッターは中大路。第二セッターがベテラン古藤だから、栄は第三セッターということになる。

この日は、福岡での試合で、長岡と栄の出身校であるみなさんご存知、東九州龍谷高校の一団が会場にいました。DAZNのカメラもなんども赤いジャージの高校生たちを映しています。

長岡が東九州龍谷高校のエースだった頃、プレミアリーグのチームを破ったことがありました。たかが高校生が、一セットとるとかでなくプレミアのチームを破るという痛快な出来事。その時の正セッターが栄。

栄はしかしデンソーに入団。そこでは正セッターの座を掴むことはできなかった。そして、どんないきさつがあったかはわかりませんがデンソーを退団して、今、久光製薬にいます。第三セッターとして。

その心情はどんなもんでしょう。

ところで、その当時は熱心にバレーを見ていなかったので間違えていたら指摘して欲しいのですが、東九州龍谷高校で栄が正セッターだった時に、控えのセッターだったのが現在トヨタ車体の正セッターの座にいる比金桃子だと思います。

やっぱ煮え繰り返る悔しい思いがあるような気がしますね、栄の胸中には。

DAZNの解像度のおかげで石井里沙に親近感

f:id:estan:20170218065643p:plainニコ生からDAZNに代わってよかった点は解像度の向上。あとはスロー再生があることでしょうか。惜しいのは視聴者コメントがなくなったこと。やたらと詳しいやつとルールも知らないでたまたま見ている奴が混在するのが面白かったし、自然発生的にあだ名が生まれるのも楽しかった。

ところで、自分はホクロが多いのですよ。小学生の時に「ホクロ大臣」というあだ名がついたこともあったし。それで、このヒロインインタビュー見ていて「ああ、俺と同じくらいホクロあるじゃん石リサって」と思って親近感が湧いてきました。これもDAZNの解像度のおかげというわけだ。

チアの演技がガッツリ配信されるのは珍しい

f:id:estan:20170217090423p:plain2月12日の柏vs仙台の2セット目と3セット目の間で、地元のチア部の演技がたっぷり配信されました。結構珍しいような気分です。ちなみに専修大学松戸中学&高校だということで、ちゃんとテロップも付いてます。

f:id:estan:20170217090728p:plain今までのバレーボール放送だと、チア演技をやっている時には「それはバレーと関係ないから」というストイックな態度で、選手の表情とかを捉えていましたよね。チアを映しても演技の最初から最後までということはなかった。それが今回、どういう風の吹きまわしなのか、フロアのカメラも、その他のカメラも、選手そっちのけでチアの方にカメラを向けていました。

ちょっとばかし、仙台ベルフィーユと柏エンクロの選手たちに失礼なことをしているんじゃないか、という気もします。

でもアイデアとしてはいいかもしれないですよね。このコたちの親戚とか友人とかが、この部分を見るためだけに1ヶ月だけDAZNに入ってくれるかもしれない。そうして「わ、こんなにスポーツ放送見れる」と気づいて契約を継続してくれるかもしれない。そういう思惑があるのかなー? なんて想像したりして。

 

小清水@柏エンクロの背後でメラメラ燃える炎

f:id:estan:20170215204808p:plain柏エンクロのホーム開催地である柏市中央体育館。サーブを打とうとルーティンに入っている小清水選手の背後に何やら燃え盛っているものがあります。何だ、あれ? ストーブの一種と言っていいのかな。ジェットヒーターとか言うような気もする。野外のイベント会場なんかで使いますよね。でもなんでこんなところで? と言うことは、柏市中央体育館って、もしかして、暖房設備がないってことなんでしょうかね。

久光製薬MBの威圧感について

f:id:estan:20170215064729p:plainトカルスカが両手を上げて真ん中に立っていると、別に顔は怖くないのですが威圧感ありますよね。復帰した岩坂も、怖い顔ではないけれど、ギョロ目をしていて、これって、中継で見ているからどうということはないけれど、相手コートに立っていたとしたら結構怯んでしまうかも。じっさいのスキルはともかくとして、その存在が醸し出す威圧感という意味では現在の久光製薬スプリングスは他チームを凌駕していると言えるかも。

近江@NECの表情にプレミアの選手である覚悟と自負を感じた

f:id:estan:20170213204521p:plain3レグとファイナル6の間に、見逃し配信でチャレンジ1と2の試合を8試合観て、そしてまたプレミアチームの試合を観ると、やはり差を如実に感じます。体の動きの速さ、スパイクの強さなどなど。「やっぱ競技の頂点にいる選手だよなぁ」などとミもフタもないことを思ったりして。

そして、この近江の表情です。一言で言えば感服します。人によっては「怖い表情」と思うかもしれないけど、迷いのない真剣さですよね。ここには積み重ねた練習で培った自分のスキルへの自負があります。そして、勝負師としての「殺気」のようなものも漂っている。もちろん凛とした美しさもあります。