女子バレーボールについて思うこと

女子バレーボールの瑣末的観察ブログ。選手への敬称略で勘弁。

天皇杯・皇后杯 デンソー vs 筑波大学

デンソーは外国人助っ人にしてエースアタッカーでもあるミアを欠いての闘い。

かなり筑波大学に押された試合ではあったけれど、どうにかデンソーが勝利をつかんだ。しかし印象としては筑波大学が強かったように思える試合だった。

つまり、力と力で真っ向勝負するのではなく、デンソーの「姑息さ」が印象に残ってしまった試合だった。

筑波大学はストレートな真っ向勝負だった。それが大学バレーの特徴でもあるのだろう。スポーツ的とも言える。

いっぽうデンソーは「姑息」とは言ってみたものの、卑怯な闘いをしたわけではない。勝つために、自分たちが持っているテクを存分に発揮しただけ、という言い方の方が正しいだろう。Vリーグ、とくにプレミアリーグらしい闘いをしたのだ、とも言える。

どんなにすがすがしい闘いをしても、結果的に負けてしまってはダメだ。これは大学バレーにも言えることなのだけれど、それでは「どの程度」相手の隙をつくような闘いをすればいいのかについては、正解はない。

デンソー側の「姑息さ」が目立ったけれど、デンソーの選手たちだって、真っ向勝負で勝てるのならばそうしたかっただろう。それができなかった。なのでなりふりかまわずに勝ちを拾いに行った、そういう試合だったと言うこともできる。

どうしてデンソーは余裕のある闘いができなかったのか、これはデンソーのチーム事情でもあることがらだから、また書く機会もあるだろう、ここではあれこれ憶測しないことにしよう。

ともあれ、どちらが勝つか最後まで見えずにはらはらしたし、面白い試合でありました。