女子バレーボールについて思うこと

女子バレーボールの瑣末的観察ブログ。選手への敬称略で勘弁。

春高バレー2016 都市大塩尻vs三重

春高バレー2016の2日目が終了しました。いやー、金蘭会vs東九州龍谷は突出したレベルの闘いだったと思いますが、それはまたの機会にして、まずは一日目に「これは!」と感じた三重高校の試合について。

都市大塩尻も「守りの堅いチーム」という印象が昨年まであります。とにかくボールを拾うチームです。ところが、初出場の三重高校も都市大塩尻に負けない守りの堅さを見せつけてくれました。当然、熱戦になります。

事前の情報を丹念に拾っていたわけではないのですが、三重高校の評判は自分の守備範囲ではとくに拾えませんでしたから、この互角あるいはそれ以上の闘いぶりには「おおっ!」と驚嘆しました。

チームの醸し出す雰囲気もいいです。なんというか、実力を磨いてきて、ここまで辿りついてきたという雰囲気なんですよ。こういうのはシビれます。よい緊張感を持った面構えをしています。積み重ねてきた練習と実践の成果を、いまここで披露するという決意に、彼女たちの内面で燃えさかるものを感じます。これぞ、春高バレーの醍醐味だと思います。

Vリーグのチームのように、変容しながら続いていくのではなくて、高校生のチームはおそらくここだけの特別なものです。それをテレビ観戦ではありながら、感じとれることはうれしい。

結果はフルセットで都市大塩尻に負けました。

ひとり、印象に残った選手がいます。浅川希選手。岡山シーガルスの川畑愛希選手のような感じで、すごくブロックアウトをとるのがうまい。たまたま調子がよかったのかもしれませんが、このヒト、スター性も持っているように感じた。なので、ちょっと調べてみたら、もう、とあるチームに内定してましたね。

なんと、山形のプレステージアランマーレです。チャレンジ2ではないですか。うーむ。しかし覚えておこう。大学進学でなかったということは、本人に選手として生きていく決意があるということだし、観戦にいくのもラクだ。チャレンジ2だと試合が少ないけれど、群馬銀行とGSSの少なくともどちらかは来期もそのクラスにいるわけだから、山形が本拠地だけれど、関東で試合がおこなわれることは確実だし。

都市大塩尻について何も書いていませんが、高相、窪田のいた一昨年のようなインパクトはありませんでした。もうすでに強豪校の認識があるので、そいういう高校ってのは過去の自校のイメージとも戦わないといけないわけですよね。