白井美沙紀の初々しい緊張にみちた表情がとてもいいです。慣れてくるとこういう表情はやろうとしてもできないので、いまが旬だと言ってもいいかもしれません。
高校を卒業して東レに入団して初めてのシーズン。前にも書いたように、高校のときはセッター専業ではありませんでした。しかしVリーグではセッターとしてやっていくことを決意。このところ、ひんぱんに起用されています。画像は1月16日のvs岡山戦。この日はなんと、第一セットの途中から、第四セットの途中までの長い時間の起用になりました。
白井本人もこんなに使われるとは思っていなかったのだと思います。緊張で、顔がひしゃげがちになっています。北海道の人にしかわからない例えになりますが、零下10度以下で外を歩いている人のような顔になってます。
Vリーグで使ってもらえることの名誉。しかしセッターはチームの要でもあり、責任重大。それを背負えるかどうかという不安。それらが顔に出ています。無表情にならないところは、この選手がスター性をすでに持っていることの証でしょう。
白井のこの表情を見ながら、コートの反対側にいる宮下遥はどんなことを思ったのかを想像することも楽しい。