女子バレーボールについて思うこと

女子バレーボールの瑣末的観察ブログ。選手への敬称略で勘弁。

天皇杯皇后杯2020 これ本当にAIカメラなの?だとしたらすごい

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NTTSPORTICTというところで無料配信するということで、本日は午後出勤のため興味津々でギリギリまで生で見ようと思ってました。が、当初(9時45分の開始直後)は黒画面のまま見ることできず「ダメか〜」と思ったのですが、時間を置いてアクセスしてみたところ、見ることができました。

しかし点数やセットなどの情報表示がありません。見下ろし位置からの1カメラで淡々と配信。そして音も聞こえないのですけど…。

解像度はきちんとあります。V.TVのようなカクつきもないし、フレームレートが足りない感じもない。映像処理プロトコルはちゃんとしてる。

もっとも注目していたのは、これが運営側のサイトでの言うところによれば、カメラがAIだと言うこと。なるほど左右のパンの動きが滑らかで、人が三脚に載せたビデオカメラをパン棒で動かしているのとは違う感じです。では、その動きをどう判断しているのか、試合内容よりもそっちに興味が行ってしまいました。

V.TVの配信のように、ボールを見失うこともないし、人が操作しないなら、足場も必要ないから、足場の設置をケチって前の席の観客が立ち上がって画面を遮ることもなくてすむ。今後の活躍に期待できそうです。

あ、ちなみに試合はリガーレ仙台vs福岡大学です。

<追記>見ているとセット間のカメラの動きはまだ迷いがあるようで、モップ係の動きを追ったりしてますね。

熊井@トヨタ車体が早くもキャプテンシーを発揮してきた

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熊井風音の下北沢成徳時代の記事が

estan.hatenablog.com

です。このブログを始める前に書いたものを再録して記事にしたもので、2014年1月の春高バレーでの1ショット。1年生なのにリンク記事の小さな画像でもわかるでしょう、先輩を鼓舞しまくる顔つき。目ぢからの強さ。

それは1枚目の画像のように、健在ですね。

トヨタ車体というと、今でもスタッフとして顔が見えるのでついつい思い出してしまうのですが、竹田沙希の悲壮感を伴った熱い闘いのスタイルが印象的です。だから、あどけなく優しい鴫原、ニコニコ笑顔満開の薮田、女子バレー界のお母さん荒木が揃っているコート上の風景に「コレジャナイ」感があるのは仕方ない。

というわけで熊井選手には竹田と荒木から、キャプテンシーの精髄を存分に吸収してほしいと思うところです。でも怪我には気をつけて。

 

身長170cm未満のアタッカーの活躍ってなぜか嬉しい

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こちらは11月28日のPFUvs日立より。高相のアタックシーン。ビヨーンと跳躍しています。

高相が現在日立にいる窪田と一緒に、都市大塩尻のメンバーとして春高で活躍した時には「いい選手だけど、Vリーグの1部チームから声はかからないだろうな」と思ってました。何しろ身長164cmだから。それだけに、こうやって通用している姿を見るとなんとなく嬉しい気分になります。

同じようなことを感じていた選手として、下北沢成徳の熊井(167cm)とか、金蘭会の白澤(164cm)がいます。もしVリーグに入ったとしても、九州文化学園から東レに入った中島(169cm)のようにリベロ転向だろうな、と。

高身長が有利なことは間違いない競技であることは確かでしょうけれど、そんな固定観念を跳ね返してくれるところが素晴らしいし、意外性があります。

トヨタ車体vs姫路での3つの交歓

11月22日のトヨタ車体vsヴィクトリーナ姫路の試合後、主催の姫路の選手が場内一周する時にトヨタ車体の選手と並んだシーンがありました。

そこで見られた3つの交歓について、一体何つながりなのかを記事にします。時系列的に後の方から、

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車体の熊井と姫路の櫻井が何やら会話を交わしている。これは日体大つながりですね。

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時間的にはそのちょっと前ですが、車体の薮田と姫路の田中、これは中京大つながりです。さて、それよりも前に上の画像でも後ろに映っていますが、

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車体の通訳のスパワン・ワナサックさんと姫路の金杉。これは「?」だったのだけれど、ちょっと考えてわかりました。金杉がJT所属の時代、何年かいたオヌマーの通訳係をこの人がしていましたね、その時のつながりだ。

久光社長「負けて悔しいだろうけどニコニコでね」

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地方出張とかあって更新できませんでしたが、去年と同様に、遅れてもこれだと思ったことは記事にしていきますね。

さて11月21日の久光vs岡山。じっくり見てしまいました。それぞれのチームが、違う課題と闘っているような試合でしたね。そこらへん興味深いけど、もうちょっと考えがまとまってから書かないといけない。

とりあえず、フルセットで負けて悔しいけれど、230試合の表彰だから社長にも「負けて悔しいだろうけど、ニコニコでね」と言われた石井と岩坂。

勝った方の岡山はインタビューは金田でした。そこで金田の言ったことは「技術力では久光が上だが、結束力で勝てた」とのこと。意地悪く解釈すれば、一人一人のテクがあるくせに、それを総合力として生かせないから久光は負けたということでしょうかねぇ。屈辱的なことをしらっと言われたわけで(図星だけに)この撮影の時だけニコっとして、あとは落ち込んでいる表情の石井・岩坂でした。今年も冴えない成績で終わるのか?

KUROBEのホームゲーム初勝利しかも久光に勝利で舛田が輝く

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昨季の久光があまり勝てなかったのは明らかにセッター原因なので、今期は井上美咲を上尾から引っこ抜いてパッチを当てた。さらに復帰した長岡も調子はいい。この試合の5セット通して使うことができた。

となるとKUROBEが絶好調だったと言うしか勝因がないのだけれど、その中でも何が良かったのかと言えばヒロインインタビューにも選ばれた舛田でしょう。KUROBEが2セット取っても最終的に勝つとは思えない第四セットの初めに、普段笑顔を見せない舛田がこんな表情を見せました。この時、私は「あれ、もしかしてKUROBEが久光に勝つかもな」と思ってこの画像を保存したのでした。いい笑顔。笑顔がレアな選手だから、こんな表情を見ると「おー!いいね」と思います。

しかし、第五セットにもつれて、

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セッターの小西がちょいとテンパってきてしまうと「あ、やっぱ久光勝利かな」とも思ってしまうのですが、なんとかKUROBE、勝てました。古巣の久光に対する浮島の気持ちとか、アメリカ代表レギュラーのアキンラデウォに対するリーの気持ちとか、色々と思いをはせる要素がありました。

ポーンプン@トヨタ車体とジャラット@PFU

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11月8日のトヨタ車体vsPFUの試合後のショットでこんな光景もありました。

言うまでもなく同じタイ出身の選手同士と言うことで、しかしこれ、ポーンプンの方から、手前にいる通訳さんも一緒に交流しに行ったのでした。ここらへんの社交上手なところ、さすがはセッターと言うことでしょうね。ちなみにポーンプンはタイのナショナルチームの、ヌットサラの次の位置にいるセッターで、国際試合ではポーンプンがトスをあげるシーンもよく見られます。

通訳さんも連れていってこのポーズでの2人を撮らせてたのは、タイ国内のファンへのアピールをSNSを通じてしたかったと言う意図があるのでしょうけどね。

移籍してきた田川@上尾を見て2014年春高決勝戦を振り返る

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9人制バレーのパナソニックからレンタル移籍してきた田川。11月1日にはJTと対戦しました。上尾のスタメンセッターは山崎のの花でしたが、後半になって田川が登場。それを見ていて「ああ、2014年春高優勝のこと思い出してしまう」。

歴史に残る春高勝戦でしたよねぇ。あれ以上のものはないかと思わせるほどのジリジリアハラハラさせる試合でした。

見てない人はYouTubeで見れます。5セットで2時間以上やったわけだけれど、とにかく5セット目だけでも見て損はない。

HDDに保存してあるものを見返してみると、九州文化学園の選手では、一番カメラが追っていたのは田川でしたね。そう、この優勝決定戦は「セッター対決」とか言われていたのでした。相手の東龍のセッターは比金みなみ(青山学院大→久光→退団)でした。

上の画像、真ん中が田川で右端が田中瑞稀(JT)。左端は中島未来(東レ)です。中島は東レに入団してからリベロで、この当時はアタッカーだった。田川の移籍で、この時のメンバーから3人が現在のVリーグにそれぞれ別チームで揃うことになったわけです。

相手の東龍は比金が久光を退団、このとき主将だった熊本はトヨタ車体から現在はブレス浜松に所属になり、存在感がない。加藤光(久光)だけV1リーグにいるけれどリリーフサーバーばかりだしなあ。

春高バレー岩手県代表決定戦 高田vs花巻南

無事開催されることになった春高バレー2021。この11月は春高バレーの県代表が次々と決まっているわけですが、岩手県の決勝カードに盛岡誠桜がいないことに気づいて「どうなっているのだろう?」とスポーツブルで高田vs花巻南の代表決定戦を見ることにしました。

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何やってんだ?

高田高校の応援席では、カカシみたいなものを作って、1人が左右に棒にぶら下げていますよ。変だよこれ。

とは思ったのですが、入場者数を制限しての試合なので、なんとか盛り上げようという苦肉の策なのだと思われます。とはいうものの、雑な作りだよなぁ、これ。

それにしても……。

日頃、読み込みマークのぐるぐるを眺めてイライラしたり、カクカクの画面にイライラすることの多いV.TVとDAZNを見ているわけですが……。

●まったく読み込みなくスムーズな配信だよスポーツブルは。

●カメラもそれなりの数あるし、的確なカメラワークしている。

●アナウンサーが間違えない。ちゃんと事前取材していてエピソードを合間に盛り込んんでくれる。しかも解説者もこの人だし。

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応援席と放送席だけで記事を終わらせてはいけないので、試合のことも書いておくと、スタメンの平均身長161cmで、準決勝で盛岡誠桜を破った高田高校が決勝でもストレート勝ちしました。

佐藤あり紗も褒めたように、守備が固い。コンビバレーも冴えてましたね。

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デンソーvsKUROBEの試合後に引き寄せられた2人の選手とは

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10月31日の試合が終わったあとの光景です。V.TV配信なので、カメラは固定でコート全体を写していました。デンソーの第二ホームなので観客に礼をしたあと、デンソーの選手の1人と画面左下にいたKUROBEの選手の1人が吸い寄せられるように歩み寄って話しています。「ん?誰かな。カメラがズームアップしてくれないかな」と思ったのですが、まーさほど考えるまでもないことですよね。元東レの選手である田代と杉原ですね。

デンソーも田代、奥村、井上の移籍選手が昨年からスタメンで活躍してますが、KUROBEの方も移籍選手が引っ張っているのが現状ですよねぇ。

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間橋は日立から、浮島は久光から、そして杉原は東レからの移籍。

あともう1人、この人。

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そう、大野石油→仙台と渡り歩いてKUROBEに来た馬場。この場面を見ると、もうKUROBEの中心人物になっていることがわかります。